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竹生島宝厳寺舟廊下

重要文化財の宝厳寺渡廊は、唐門などと同様に、慶長8年(1603)の建立であると考えられています。
宝厳寺観音堂から都久夫須麻神社に至る屋根付きの幅一間の廊下で、屋根は低い部分と高い部分に分かれ、天井には垂木が見える勾配形の化粧屋根裏が施されて、柱間には連子窓が配されています。
舟廊下の庇には、黒漆塗りの垂木と金鍍金の飾り金具が使用され、外観はとても美しいです。
平成25年から令和2年にかけて約74ヶ月間の修復保存事業が行われ、汚れや退色、剥落や彫刻の欠落などが修復され、以前の美しさがよみがえりました。
「船廊下」という名前の由来は、豊臣秀吉が朝鮮出兵に使用した御座船日本丸の船櫓の材料を用いて建てたという伝承からといわれています。
■入島には竹生島への乗船料(往復)とは別に入島料が必要となります。
※入島料については竹生島奉賛会へお問い合わせください。